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人物画初期稿

  フサおよび檀・初期稿。

  檀は性格および設定を伝えて、顔のビジュアルの指定は「黒髪、前髪は眉〜眉上、天然パーマのミディアムショート」のみ。一発で「これぞ!」というラフをいただきました。八重歯はびずるさんの提案。

  大正六年は都市部の子どもに洋装が広まり始めていたようなのですが、和装の子どもの方が多数派だったっぽいのと成長後とのギャップを出したかったので着物を着てもらっています。

  フサが小柄なので相対的に高身長に見えますが、『鼓草』の芳次郎より背は低い設定です。

  フサも同様に、ビジュアルの指定は「二本or一本の三つ編み」のみ。着物の描き方はシナリオ担当がガリガリ指定したので、どっか間違ってたらシナリオ担当の責任です。

  「戦前の三つ編みを令和の人間が見るとモッサリ感じるだろうけど現代風の三つ編みにはしたくない」ということで折衷案として、リアリティ寄りの初期稿から全体的に髪のボリュームを増すことで可愛さを出してもらっています。

  千代子・初期稿。

  「『鼓草』の綿子とは別タイプの幸薄そうな美人にしてください」とお願いして描いてもらいました。

  「千代子と檀がお揃いの矢羽根柄の着物を着ている」のはびずるさんの提案です。

   当初はシナリオ担当に「矢羽根=女物」という固定観念があったのですが、調べたところ大正時代の男性も矢羽根柄を着用していたらしいので、提案に乗っかって関連エピソードも足しました。

   ただ「矢は放つと戻ってこないので、兵隊に取られる次男以下には矢羽根柄は着せない」というジンクスもあったようです。

   大正六年時点の千代子は、長男の檀は徴兵されるはずがないという認識なので特に気にせず着せています。ちなみに檀は、太平洋戦争時の徴兵からはギリギリ逃げきれない世代です。


日々雲隠れ